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ピート・サンプラスの思い出(1/3) [スポーツ]

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テニスファンの皆様、ごきげんよう。
(この台詞が元の方の声で再現された人はテニス通!)

私はスポーツはやるのも見るのも、あまり興味が無い。
便宜上この記事のために<スポーツ>のカテゴリーを作ったが、
おそらく今後ほとんど使用しない自分的無駄カテゴリーになるかもしれぬ。
泳いだりよじ上ったり、は好きだが、特に球技には苦手意識が。
そんな私が唯一観戦を心から楽しむもの、それはテニス。

今年の全仏オープンテニスもいよいよ佳境。
このところ贔屓のナダルが勝ち進んで行くのを見ながら、
いつも思い出すのは、あの選手。
元々家庭がテニス好きだったので自然と見ることの多かったテニスを、
必死に見続けるようになったきっかけである、ピート・サンプラス!

ああ、ピート・サンプラス…どんなにこの名前に心躍らされ、
動揺させられ、感動させられたことだろう…

ピート・サンプラスはギリシア系アメリカ人のテニスプレーヤーで、
歴代屈指の選手に数えられ、90年代に他の追従を許さぬほどの、
圧倒的な強さでテニス界に君臨していた。
14回のグランドスラム優勝、6年間の世界ランク1位、業績を上げればきりがない。
彼が2003年に正式に引退してしまったので、
私のテニス熱は熱湯から半身浴適温度くらいに冷めてしまった。

彼の全盛期は90年代半ばかと思われるが、
私は残念ながら少々遅れてきたファンであった。
それでも彼が活躍しだした頃から、
テニスファンである両親が目をつけていたので私も注目していた。

「この人、面白いの。すぐベロを出すの。ぺろっと。」
見ていると、本当にベロを出す。ボールを打ち出す前に、やたらとベロを出す。
ぺろっというか、だらりとした感じではあるが。
「本当だ。ベロだ…なんでだろ」
「さあ、温度調節してるんじゃない?犬みたいに。」
なるほど、特に暑そうな時、疲れて見える時にベロ頻度が上がるようだ。
サンペロス、サンペロスと揶揄して笑う愚かな両親を尻目に、
ベロを出すプレーヤーは私のお気に入りになった。

その後のある試合で、思い切り体調不良だったサンプラスは、
なんと試合中にコートの端っこに駆け込んで吐いてしまった。
驚いた私は「サンペロス(私はしばらくこの名称を使用していた)、
ゲロはいちゃったよ…大丈夫かな…」と、ハラハラしたが、
なんと彼はその試合に勝った。
私はまた驚いた。観客のほぼ全員が、ゲロ吐いたサンプラスの応援にまわり、
不運な対戦相手は全くアウェイな状態で、勢いでも負けてしまったのだが、
そんなことよりも吐いても、空ろな目で身体を引きずるようにしながらも、
プレイを崩さずに勝利したサンプラスの気迫に驚き、この人はすごい…!
この人を応援したい…!と思うようになったのだ。

それは恐らく95年くらいの試合だったのだが、
その頃圧倒的に強かった彼はボカスカ勝ってくれるので、応援のしがいもあるある!
毎月テニス雑誌を数種類立ち読みし、少しでも情報があればインプットし、
特集があれば購入し、グランドスラムの時期は落ち着きを失い、
優勝した直後のテニス雑誌は全て購入し、なんでもない時でも、
「彼は元気にやっているかしら…」とふと思うような長い時期が始まった。

長くなるので、続く。

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